買取店の再査定(二重査定)とその回避方法
車の買取でたまにあるのが再査定(二重査定)です。
再査定とは、車の買取を買取店に査定してもらい契約した後に、「事故歴やキズが見つかった」などとして最初の査定額より減額されることを言います。キャンセルすると違約金が発生するので問題になっています。
車の査定というのは、通常1人の査定士が30分程かけて査定しますが、買取後に車を持ち帰り改めて別の査定士が修復歴などがないかチェックします。最初の査定士では見つけられなかったキズやメーター戻し、水没歴、修復歴、事故歴ありなどが発覚すると再査定になります。
買取店としては、買取後のリスクを最小限にするために契約後の振込に一定の期間(1週間前後)を設けているのです。
ですが、再査定で新たなキズなどが見つかったとしてもそれは査定士のミスです。これは査定ミスと呼ばれ、中古車業界では恥ずべき行為とされています。
査定ミスはその買取店の評判を落とす行為なので、もしミスが見つかっても減額されないのが一般的です。しかし、悪質な買取店ではこのミスをわざと使って、最初の査定でものすごく高い査定額を出して後日、減額するという手法で利益を得ているところもあります。
再査定を防ぐには
再査定を未然に防ぐには以下の方法があります。
- 査定士に事故歴・修復歴などは申告する
- 契約後のキャンセルは出来るのか確認する
- JADRI(ジャドリ)に登録されている買取店を利用する
JADRI(日本自動車流通研究所)とは、中古車業界をユーザー目線で監視し、ユーザーが気持ち良い取引が出来るよう、悪質な買取店を排除しようという団体です。JADRIに登録している買取業者は再査定が禁止されているので安心して利用できます。
車買取の一括査定では、『かんたん車査定ガイド』がJADRIに登録している買取店のみを掲載しています。その数は約50社と少ないのですが、一括査定では買取店が多ければ多いほど悪質な買取店に当たる確率が上がります。
再査定・二重査定の被害に合わないためにも、車の買取・査定にはかんたん車査定ガイドがおすすめです。
JADRIについて
JADRI(ジャドリ)(一般社団法人 日本自動車流通研究所)とは、自動車業界の健全化を図るために2005年にガリバーやカーセブンなどにより設立された団体です。
<企業理念は以下のとおり>
- ユーザにとって真に有益な情報を提供し続けること
- 優良な事業者のみを会員とすることで、中古車流通業界の質の向上に寄与し、ひいては、市場規模の拡大を目指す
JADRIに登録するには非常に厳しい審査があり、ユーザーにとって安心して利用できる企業のみが参加しています。
特に最近では、インターネット上でできる一括査定で『強引な買取』や『しつこい営業電話』、『二重査定(再査定)』などの苦情が増えていますので、ユーザー側も警戒して利用に踏み切れないケースが見られます。
買取業者に個人情報を送信するのはそれなりのリスクがありますので、安易にそういったサイトを利用するのではなく、なるべくJADRIに登録されている買取業者のみを利用するようにして下さい。
もちろん、JADRIに登録されていない買取店がすべて悪い会社というわけではありません。非会員であっても、健全な買取店はたくさんありますが、JADRIは、安心・安全のひとつの目安になります。